博多を代表する郷土料理である水たきの専門店「博多 華味鳥」は、戦後間もない頃、博多東部の吉塚という町で生まれました。吉塚商店街で「とり善」という鶏肉の卸店の2階で店を開いたのがその歴史のはじまりです。

現在は、九州北部で自ら育てた「華味鳥」を使用した、こだわりの水たきを提供する銘店として、博多の食文化を守り続けています。

鶏肉販売から始まった「博多 華味鳥」ですが、水たきの味を試行錯誤するなかで「おいしさの秘訣は鶏自身にあり」と気づいた創業者は、鶏の飼育から手がけるようになりました。
澄んだ空気と陽光が溢れる鶏舎で、海藻やハーブ、ぶどうの絞り粕や木酢液と共に、腸内環境を整える「華味鳥専用飼料」など、こだわりの飼料を与え、ストレスをかけないように大切に育てた結果、生まれたのが九州産「華味鳥」です。

肉の色がみずみずしく、その身が華やかなピンク色である事から名付けられた「華味鳥」。鶏肉特有のくさみが抑えられ、しっかりとしたうまみと歯ごたえのある鶏肉です。

博多の水たきならではの楽しみ方をご紹介！
ご自宅で料亭の味をご堪能ください。

まずはスープだけを味わいます。鶏の足ガラと丸鶏を使用し、独自の「鶏かさね炊き製法」でじっくりと炊き上げたスープは、コクがありながらサラリとした口当たり。お好みで塩を少々入れても美味です。料亭「博多 華味鳥」で味わう水たきスープと同じ素材・同じ製法にて炊き出されたスープです。

次に主役の鶏肉を味わいます。食べ応えのある華味鳥のぶつ切りとうまみたっぷりの切り身は、歯ごたえがありながらもほろっとやわらかな食感。華味鳥のつくねは、山芋を使い、ふんわりとした食感に仕上げています。

鶏肉と一緒に味わう具材は、断然キャベツがおすすめ！水たきの場合は、白菜などの水分の多い野菜を使うと、せっかくのスープが水っぽくなってしまうので、キャベツがイチオシです。シャキシャキとした食感と甘みがスープによく合います。他にも水菜や春菊、長ねぎ、しいたけなどのきのこ類、豆腐などお好みの具材を入れてお楽しみください。

水たきにかかせないぽん酢は、鶏肉との相性を考え、爽やかな橙（だいだい）を絞り込んだオリジナルです。

〆のちゃんぽん麺は、水たきスープによく絡む細麺。もちもちとした食感が楽しめます。